虫歯の歴史

化石人類からは虫歯は発見されていないようですが、
約20万年前のネアンデルタール人の化石からは人類では最も古い「虫歯らしきもの」が見つかっています。
比較的多くの人が虫歯に犯されるようになったと推測されるのは、
農耕生活を始めた約1万年前以降あたりからのことです。
人類が穀物や芋などを食べるようになったことで歯や歯肉にデンプンが付着し、
付着したデンプンが細菌繁殖の原因になることで虫歯が増加していったものと思われます。

 

虫歯が世界的にひろがって行ったのは、
16世紀になって砂糖が大量生産されるようになるとともに世界中に流通するようになって以降のことです。
わが国の場合、約6千年前の縄文時代の前期以降から虫歯が増え始めます。
これは原始的な狩猟採集生活から農耕定住生活への変化によって
食生活が豊かになって行ったことを示していると言えるでしょう。
弥生時代に入って稲作が本格化して生活がさらに豊かになると、
虫歯が爆発的に増え始めます。
縄文時代当時は約9.5%であった虫歯率は、弥生時代には19.8%にまで急増しました。
現代の虫歯率は約39%(虫歯率を85.6%や90%とするデータもある)ですから、
弥生時代にはすでに現在の虫歯率の半分にまで達していたことになります。

 

虫歯は「人類の文明や食生活の変遷に密接な関係がある文明病」、と言われています。
また虫歯は人口の増加とパラレルに増加するとも言われており、
飢饉の時には虫歯が少なく食べ物が豊かで人口が増加している時代には虫歯率も増加しているのです。
現在のような「飽食の時代」は、「虫歯率増加の時代」と言えます。
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